Color Correction

WonderLookProは様々な色調整手段を提供しています。

ユーザーによる調整手段は、トーンカーブ、ASC-CDL,ベクトル調整など、5画面提供しています。また、半自動でグレーや特定の色をマッチングさせる手段も提供しています。


色調整のユーザーインターフェース


Grading

Space

Screen Shot

Explanation

Tone Curve

32点までのグリッドを使ってトーンカーブを調整します。

・Grading Spaceモード(無変換は直線)、またはSystem Toneモード(無変換はシステムトーンカーブ)のどちらかで調整を行うことができます。

・RGB同時調整のRGBモードに加え、R,G,B独立の調整も行うことができます。

・数値を直接エディットすることができます。

・エクセル等で作成したテーブルを貼りつけることもできます。

・RGB同時調整のカーブは、Yの調整とMixすることができます。Yの比率を上げると、カーブ調整に対するサチュレーションの変化が抑制されます。

Simple

直感的に色調整を行うことができる、最も簡単なコントロールです。

・カラーホイールで全体のColor Ballanceを直感的に調整できます。

・色温度軸での色調整ができます。

・彩度調整も可能です。

・Tone調整は、18%グレーを維持しながら全体の階調の硬さを調整します。

・Exposureにて露出調整を行うことができます。リニアの色空間に対して行うので、カメラの絞り調整に近い結果が得られます。

・Kneeコントロールはハイライト付近のロールオフを調整します。Knee Positionにて折れ曲がりの明るさを、Knee Valueで折れ曲がりの程度を調整します。

SOP/LGG

ASC-CDLに準拠した色調整です。


LGG: Lift(シャドー)、Gamma(ミドル)、Gain(ハイライト)の調整です。

SOP: Offset, Slope, Gammaの調整です。 こちらはASC-CDLの定義そのものですが、直感的に調整しにくいため、LGGモードが用意されています。


Saturationは両者共通です。

Vector

色相方向に等間隔に配置された12色の彩度、色相、明度を調整します。


全体に対する調整に加え、低彩度/高彩度に分離した調整、低輝度/高輝度に分類した調整も行うことができます。


CCU

カメラコントロールユニットのエミュレーションです。


・Pedestal: シャドー付近の階調を調整します。

・Flare :

・Gamma

・Red/Blue(OverAll)

・Red/Blue(Black)

・Knee

・Exposure

・Ballance

・Saturation

半自動の色調整:ホワイトバランスとカラーマッチング

WonderLookProでは、フレームグラブ画像を使ってホワイトバランスを取ったり、特定の色のマッチングを取ったりすることが簡単に行えます。

適切なIDTを選択していれば、カメラに依存しないシーンの色空間でホワイトバランスを行えるので、カメラで調整したのとほぼ同じ結果が得られます。


下記はデーライトの被写体を3200K設定で撮影してしまった例です。かなり青みがかったバランスとなってしまっており、映像やWaveFormでも適切なホワイトバランスとなっていないことは明白ですが、赤い四角で選択されている18%グレーのACES値(黄色の四角の中)を見ると、


R = 0.471

G = 0.612

B = 0.943


と、数値でもかなりバランスが崩れていることが確認できます。



ここでNeutralizeボタンを押します。

画像、WavaFormともに適切なホワイトバランスが取れていることがわかります。赤枠の18%グレーのACES値もすべて0.612とニュートラルになっていることがわかります。



このようにホワイトバランスが極めて簡単かつ高精度に行うことができます。