マルチカメラでの撮影もリアルタイムにグレーディング結果をプレビュー
生放送やライブ、スポーツ中継などでIS-miniは絶大な効果を発揮します。
FUJIFILMはメーカーや機種を問わず、カメラの色を同一にする為のカラーマネージメント機能IDT(Input Device Transform)の高精度作成システムを独自技術により開発。マルチカメラで使用する多様なカメラの映像信号を、個体差を最小限に抑えてリアルタイムに色変換します。
さらに、会場の雰囲気に適したLUTを事前に作成してIS-miniに読み込ませたり、1つのルックを複数台のカメラにまとめて適用することが出来ます。リアルタイムにグレーディングされた映像が出力されるので、ルックが整った状態で映像を確認しそのまま放送することが可能です。
LOG収録のダイナミックレンジを活かしたこだわりの絵作りを効率的に
制約の多いドラマ制作でも単板大判センサーを使用するケースが増加し、よりクリエイティブな絵作りにチャレンジするチームが増えてきました。新しい試みとしてLOG収録を取り入れてワイドダイナミックレンジを活用した表現を望む声も多くありますが予算や時間の面で負担の大きなグレーディングがハードルの一つになっています。
IS-miniはLOG収録をする際に撮影現場でリアルタイムにプレビューが可能。IS-miniからHD-SDIで出力される映像は、撮影後にレンダリングなしですぐに編集が出来るので、従来のワークフローと変わらずに作業を進めることが可能です。もちろん、カメラの台数が2台、3台となるような現場でも同様のワークフローが可能です。また、撮影現場で作成したルックの色変換情報(LUT)を後作業にフィードバック出来るので、撮影後のカラコレ作業を大幅に低減。映像制作全体の効率をアップさせます。
撮影現場でルックを追求 編集、VFXにフィードバック
従来の撮影ではLOG映像のまま、もしくはビデオガンマでプレビューすることが多く行われていましたが、IS-miniを活用することで最終仕上がりに近い映像をプレビューすることが可能となります。リアルタイムでデイリー動画を収録したり、LUTをエクスポートしてレンダリングすることで編集用デイリー動画とファイナル映像のマッチングを取ることも容易になります。
IS-100を使うと、VFXソフト向けのLUTも利用可能となり、撮影・編集・VFX・グレーディングすべての工程で一貫した色再現のワークフローが構築できます。
デスクトップ映像制作にワークフローの効率化とクォリティーアップを
LOG撮影はそのデータ量の膨大さやグレーディングに関わる時間、費用などの問題から今までは主に映画や
CMにしか採用されてきませんでした。
しかし、LOG収録に関わる機材の低価格化などに伴いデスクトップ制作においても導入事例が増えてきています。
撮影中にIS-miniを使用してオンセットグレーディングを行うことで、編集後のカラーコレクションの時間が大幅に短縮され、ワークフローを効率的に進めることが可能です。少数スタッフでこだわりを持って行うデスクトップ制作においても、ワイドダイナミックレンジを活かしたクリエイティブなルックの追求が可能となり、作品全体のクォリティーを格段にアップすることにつながります。