Cloud LUTモードの使用方法を説明します。


1. LUTをダウンロードする

 Fujifilmが開発した技術を利用した各種カメラや絵作りに対応した数多くのLUTがCloud経由で利用可能です。このLUTを活用する方法です。

Cloud LUTはACESに対応しており、WOWLookProの機能と組み合わせて数多くのメリットを得ることができます。


・メーカーや型番が異なるカメラでも、ほぼ近い仕上がりが得られる

・異なるカメラの間でLOOKを共有できる。

・UIの設定を変えるだけで、異なる色空間に出力することができる

・ポストプロダクション向けに高精度なInput / OutputのLUTをExportすることができる。

(B) Local LUTモードを利用する

 DaVinciやBaselightなどのグレーディングソフトを利用してあらかじめ作成しておいてLUTを利用する方法です。LUTの入力側であるカメラの映像はどのような色空間か、LUTの出力側であるモニタの設定はどのような条件か、を決めた上で、その前提でLUTを作成しておく必要があります。(A)で記載したメリットはほとんど受けることができません。色管理はご自身で行う必要がありますが、入出力が確定しており、既にLUTが出来上がっている場合は、最も単純で確実な方法です。


(C) Input Spaceモードを利用する

 WOWLookProでは色空間の変換を目的とした動作モードを用意しています。SDRからHDRへの変換、あるいはその逆など、が簡単な設定で行えます。また、豊富な色調整機能を使って、色再現の微調整も行うことができます。

(D) NO LUTモードを利用する

 LUTを使用せず、WOWLookProの色調整の機能により、ルックを作りこむ方法です。カメラ側で絵作りされた映像を利用する場合はこちらを選ぶことになります。絵作りが必要なLOG映像であっても、場合によってはLUTを使用せず、ゼロベースで色調整を行うこともあります。自由度が最も高い方法ですが、LOOKの二次利用ができない、異なる設定のモニタ向けには再度色調整が必要など、多くの制約が発生します。